非正規雇用でも生きていけない?20代~40代の“働き方格差”が深刻化
November 6, 2025
かつて日本では、「60歳を過ぎたら仕事を引退する」という価値観が一般的でした。しかし、近年はその常識が大きく変わりつつあります。60代になってから再び職探しを始める“シニア転職”が、静かに、しかし確実に増えています。
背景にあるのは、寿命の延びだけではありません。
“お金の不安”“社会とのつながり”“健康の維持”といった、多様な理由がシニアの再就職を後押ししています。
内閣府の調査によると、60代の約25%が「可能であれば働き続けたい」と回答しています。理由としては以下が挙げられます:
年金だけでは生活が厳しい
社会とのつながりを保ちたい
健康のために身体を動かしたい
新しいことに挑戦したい
特に「年金だけでは不安」という声は年々増えています。
近年の求人サイトのデータを見ると、60代からの応募が多い職種には特徴があります。
● 介護関連(無資格OKのサポート業務)
● 警備・見回り
● 清掃・メンテナンス
● 送迎ドライバー
● スーパー・コンビニの接客
● 工場ラインの軽作業
これらの職種に共通しているのは——「体力の負担が比較的少ない」「人との交流がある」という点です。特に清掃や軽作業は男女問わず人気で、定着率も高めです。
以前は「年齢が高いと採用されにくい」という空気がありましたが、今は違います。
人手不足が続く中、企業側もシニアの採用に積極的で、「未経験でも丁寧に教えます」「シフトは週2日から」「短時間勤務OK」など、柔軟な条件を提示する企業が増えています。実際、60代での転職成功率はこの5年間で着実に上昇しています。
現代のシニアは、ただお金のためだけに働くわけではありません。
インタビュー調査では次のような声が多く聞かれます。
「家にいると時間を持て余してしまう」
「仕事をすることで生活にメリハリが出る」
「人に感謝されるのが嬉しい」
「地域の役に立ちたい」
“社会参加”という意識が非常に強くなっているのです。
転職を成功させるシニアほど、「準備」をしっかりしています。
① 体力に合う仕事を選ぶ
② シフト・勤務時間の希望を明確にする
③ 無理をせず、長く続けられる働き方を選ぶ
特に③は重要で、せっかくの再就職も、体に負担が大きすぎるとすぐ辞める原因になります。
「もう年だから」と諦める時代ではありません。むしろ、シニアが活躍できるチャンスはこれからさらに増えていきます。日本社会は今、“人生100年時代”に向けて形を変えています。そしてその主役の一人が、まさに60代の皆さんです。
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